自分の思うようにいかなかったり、ストレスが溜まってしまったりとイライラしてしまうことって人間ですからありますよね…
残念なことに6日の昨日はそんな日でありまして、天気もパッとせず軽い頭痛までおきてしまい家に帰るなり
「今日は早く寝よう…(-_-;)」
という気分でした。
運が悪いことに妻もイライラしているようでお互いに愚痴をぐちぐちと言い合う始末でして
イライラメーターはレッドゾーンを振りきらんばかり!
一触即発‼
思考回路はショート寸前!!!
なのでした。
こんなときに1番かわいそうなのは子どもたちでして、食事や遊びでちょっとしたミスをする度に叱られるという精神発育教育上まったくオススメできない親の指導となってしまうのです。
片方が子どもを叱ったら片方はフォローするのが望ましいですね。どちらかといえば普段はフォロー係なのですが・・・
そんな富士山大噴火まぢか状態であった僕は耐えきれずに怒鳴ってしまいます…
夕飯を食べ終えて、疲れからかコタツで横になっていた時でした。
コタツから"ちょっぴりこんにちは" していた左足首の付け根を、ふざけて遊んでいた息子にメガトンプレスされてしまい…
「痛いっ!いいかげんにしろ‼」
と声をあげてしまいました。
びっくりした息子は当然泣き出してしまいました。
そこに妻からもあーだこーだと茶々をいれられ、余計に怒りぷんぷん丸となってしまいました。
ふと我に帰るまでは数分かかりましたが少し落ち着こうと思い、カフェオレを2杯作り座椅子へと腰を降ろしました。
心の声「◯くん怒鳴ってごめんね。」
心の声「親としてほんと情けないな」
・・・・・
心の声「あっ・・・そういえば昔こんなことあったな」
なぜだか急に幼少期にあった出来事が頭に浮かんできました。
それは、うちの親父が顔色変えて怒鳴り声をあげた日のことでした。
あの日、小学校から帰ってくると2つ上の兄の同級生がわが家へと遊びにきました。
その子の名はひでとしくんでした。
ひでとしくんは兄と一緒に地域の少年野球チームに入っていて、2番手エースとして頑張っていました。
兄とひでとしくんは家の中で遊ぶのではなくて、外でキャッチボールをはじめました。
家の前は道路となっており長い距離を投げ合うことが出来なかったので、これではひでとしくん自慢の強肩を見せつけることが出来ず、少し物足りなさそうでした。
ひ「もっと速い球投げれるけどな・・」
ひ「でもこの場所ではしょうがないか…」
兄「ここに向かって投げてもいいよぉ」
そう言って兄はある場所を指差しました。
家の玄関の前にはちょっとした門があり、門の両サイドには大、小のブロック塀が建っていました。普段からキャッチボール相手がいない時なんかは、ひとりで塀当てをしていたものです。
塀に向かって投げるのであれば遠慮なしに思いきり投げることが出来ます。
ひ「よーし、徐々にスピードを上げていくぞー♪」
シュっ・・・・・ポン!
シュっ・・・ポン‼
シュっ・ボン!!!
ひでとしくんの快速球が徐々に唸りをあげていくのが目に見えてわかります。
兄、僕「す…すごい‼」
ひでとしくんの気分もヒートアップしてきたようで、時折ドヤ顔を見せるありさま。
ひ「まだまだー もっと速いやつ投げれるよ!」
ウォーミングアップを終えたひでとしくんの右腕に、より一層の力が入り渾身の1投を放った、
その時でした。
ビュンっ・・・
シューーー
えっ・・・
シューーーーーー→
ズっ・ ズバーン!!
パリーーン!!!
・・・・・!?
親父「コラー!!何やった!!!!」
玄関のガラスの割れた音に驚いた親父が、鬼のような形相と声で家から出てきました。
普段から兄弟ゲンカをする度に叱られることはありましたが、いつもの感じとはあきらかに違う怒り方に、見ていた僕らも驚いたことを昨日のことのように思い出します。
ひ「ごめんなさい。僕がやりました。」
兄と僕がやったわけではないことを確認した親父は冷静さを取り戻し
親父「あっ いいよ。片付けるからさ。気にしないで~(^^;」
と言い、ひでとしくんに優しく接していました。
速い球を投げようと力み過ぎてしまい、運悪く門をすり抜けるひでとしくんの快速球・・・
彼が2番手エースだったのがわかった気がしたのでした。
親父が凄まじい形相で怒りをあらわにしたのはその時ぐらいであろうか。
今では優しく孫に接する姿しか思い浮かびません。
そんな親父と怒りが爆発した昨日の自分を照らし合わせ、懐かしい思い出が甦って冷静さを取り戻しながら、自分の愚かさに気付きました。
心の声「ちょっと言い過ぎたな…」
コタツに潜り込みすねていた息子にイライラ戦争の終戦を知らせる…
安心して近寄ってきたところを優しくそっと抱きしめました。
「ごめんね」
「きみは何も悪くないんだよ」
「お父さんがイライラしていただけなんだ」
どんなときでも親は子に対して怒るのではなく正しく叱らなければならない。間違っていることを指摘し、正しいことを覚えてもらだけでいい。 親の感情なんて関係ないことだ。
反省していたら眠気がやってきました。
この日は息子とふたり仲良く寝たのでした。
いつものようにウルトラ図鑑を眺めながら.