4月になり新生活や新社会人として新たなスタートをきった方もいるかと思います。
ニュースなどでもその話題がよく出てきていましたね。
この季節にふと思い返すことは自分が高校を卒業し、新社会人としてのスタートを切った時のこと。
就職活動に苦戦し、下手したらフリーターとして4月を迎えることとなりそうだったところを、担任の恩師の救いの手によってなんとか就職することができました。
そこまでの道は苦難の連続でした。
みんなが羨む大企業への面接を勝ち取り、チャンスを与えて頂いたのにも関わらず自身のメンタルの弱さから不合格となり、お先真っ暗となったのがはじまりでした。
その後も何社か面接を受けましたが実らず、気が付いたら年明けの1月・・・
周りの冷ややかな目や冷やかしなども、気にしている場合ではない程焦っていました。
そんな中、恩師からの
「いいところあるけど面接受けてみる?」
という言葉がありました。
実家からは自転車で通える距離で、自動車部品製造の中小企業でした。迷わず「お願いします。」と答えて、高校卒業まえに内定となったのです。
理想であった大企業から三次下請けの中小企業へとランクダウン…
後悔ばかりしていた時期を思い出します。
「こんなはずではなかった…」と。
それでも恩師の恩を無駄にするわけにはいかないと、必死に働きました。
時が過ぎ、真面目にコツコツとやっていた部分を上司に評価されて班のリーダーとなりました。
その後、見ている人は必ずいるんだという信念を持って仕事に取り組み、1度転職はしたものの現在に至ります。
14年程ではありますが社会での労働を経験してきて思うのは
大企業に入ることがすべてではない
ということです。
少し前に話題になった電通のこともありますが、大企業なら楽に働けて給与も良いところばかりではありません。サービス残業や休日出勤など会社のイメージとは違う部分が必ずありますし、働いてみないとわからないダークな部分もあると思います。
「面接落ちて良かったのかも」
そう今は言えます。
大企業に入っていたら地元から離れなきゃいけなかったので、親や友人と会える機会も少なかっただろうし、何より社会人として生きていく自信を持つこともなかったのかもしれない。
今の妻と出会うこともなかったし、こども達とも当然会えなかったし。
小さな会社だからこそ得ることが出来る経験もいっぱいありますし、苦労もありますし、何より人間力という部分では大企業では得ることが出来ないことがあると思います。
雑草魂とか忍耐力とかね。
新社会人の方々。
就職することがすべてではなくて出発した後が大事だよ。ちょっとやそっとのことで
「はい 辞めます」
ということのないよう、理想と現実に揺らぎながらも、揉まれ揉まれて経験を重ねていってほしいと切に願います。
京都鉄道博物館、汽車の出発前…
出発前のワクワク感。期待。
これを忘れてはいけない。
激動の日々も忘れなければ良い思い出となるはずです。