これから退職する工場で最後に汗を流してから早くも1ヶ月半が過ぎようとしています。
毎日の慌ただしいルーティーンがガラリと変わり、手に入れたものは有り余るほどの時間でした。
家の近くにある工業団地からは、毎朝のラジオ体操の音や金属音などが聞こえ、あたり前のように今日も誰かが何かのために働いている… そんな中、働きもせずに家に居る自分は何やってんだ?とふと思ったりします。
それでも働いていないからこそ良かったこともあったんです。
今まで家に居ることがなかった時間に、子ども達や妻と家族の時間を持つことができたからです。
僕が急遽仕事を辞めることとなってしまったが為に、妻の退職とほぼ同じタイミングとなってしまい、昼間から夫婦ふたりきりの生活となりました。
子どもが生まれてからはなかなか持つことができなかった時間を取れたことは良かったと思いました。なんか自然と会話が増えましたし、買い物とかにものんびりと行けましたし。
子育てが終わってからでないとこんな時間を過ごせないだろうと思っていたことだったので、とても良い経験でした。
そして、子ども達の日常を見ることができました。
下の息子にいたっては今がチャンス!と知っているのか、送り迎えはパパがいいと言うようになりました。 大半が母親の送り迎えが多い中、みそじのおっさんが幼稚園へと行くのは少し恥ずかしい気持ちでしたが、人間って数をこなすと慣れるものなんですね。
今では日々のルーティーンの一つとなっています。
小学生の娘にいたっては、家に帰ってきてからの日常を自分の目で見て知ることができました。
「まず片付けをするんだね… あっ次は宿題をやるんだね… 終わったら外で遊ぶんだね。」
親父が外でひーひー言ってるあいだに知らぬ間に成長しているんです。
僕が子育てをする上で子どもたちに教えたいことは、何でもいいので将来の目標を持つことです。
勉強しろとかは言いませんし、常にいい子でいろなんて言いません。自分が小さい時もそうではなかったですし。
そして将来の目標なんてものもなく、ただ社会人となり、何となく働き続けてきました。
そんなどうしようもない自分が久しぶりに持った目標は、ブログをきっかけに興味を持ちはじめた"絵を描く"ということでした。
ブログに載せていたイラストはくだらないものばかりでしたが、時には本気で取り組んだりもしました。
そして次に職を変える時は絵に携わる仕事に就こうと考えるようになりました。
自分が努力している姿は子ども達も見ているようでして、娘は僕にはない絵心で楽しそうに描いている時もありますし、描くことが苦手な息子も少しずつ自分で考えて描いた絵を笑いながら披露してくれるまでになりました。 ほんと見ていないようで、いろいろな部分を見て吸収してるんですよね。不思議なもので。
大人になり将来の大きな目標を持つことは難しいことだと思いますし、頭に描いた未来を達成することは厳しいと判断し、簡単には行動に移せないことなのかもしれません。
それでも挑戦しようと思ったのは、後に悔やみたくはないという思いと意地があったからでした。
自分のようなフラフラと行く人生のように、なってほしくはない…
小さな体にはまだまだ無限の可能性がある…
もがき続ける父の姿の中にある数少ない光る部分を参考に、自分の目標に向かって進んでもらいたいものです。
そして、努力し苦労し未来を掴んでほしい…
どんなことにも挑戦できる可能性を秘めているのですから。
毎日毎日、職探しに頭を悩ませられていたら、前を向く気持ちや自信がよくわからなくなってきた気がします。
でも落ち込んでばかりもいられないので、次の面接へ向けて、書類を揃えていました。
イラスト業界ではないのですが、書類審査をしていただこうと思います。
これで夢は夢のままで終わってしまったのかな…
職が決まるまでは探すつもりでいますが。
書類審査を待つ間だけでも気楽に過ごしていきたいです。絵を描いたり、久しぶりにいつもの調子の記事を書いちゃったりしたいものです。