『IWABLO』

どんっ!と構える岩のように

我々人類は腕時計に何を求めようとしているのか

仕事柄嫌でも時間を把握する必要があるので腕時計をしている。右手首に。

元々腕時計が好きでしてタフな物からギラついた物などを何点か持っています。腕時計への意識は高い系です。

 

先日とあるニュース記事を目にしたことによってこの記事を書いているワケなのだが、そこで知ってしまったのは知らない間に僕の知っている腕時計という物はもはや腕時計ではなくなっているということでした。

 

腕時計・・・

文字通りであるならば腕に時計のはずだ。

僕もそうだと思っていた。そのニュース記事を観てしまうまでは。

 

ところがどっこい最先端の腕時計にはSNSの通知や体調管理はもちろんのこと決済までもが出来てしまうそうなのだ。

 

『おぉ 腕時計よ。ワタシの知ってる腕時計さんは何処へ行ってしまったのだ…』

 

思わずそう嘆いてしまった。気分は両手両ヒザを地に着けて項垂れているイメージだ。

 

時間… タイム… を知りたいのではなかったのか人類よ? 壁掛けしか能のない時計から腕へ装着することにより、より身近に時を携帯出来るというナイスアイディアではなかったのか?

見損なったぞ腕時計さんよ。

 

僕、思うんですよ。

日時と曜日ぐらいが分かれば十分なのだよ。

気温なんて知らなくても暑いときゃあ嫌でも汗が出るワケだし、寒いときゃあ自然にブルブルと震えるのだから知らなくてもいいし、ストップウォッチ機能なんて50メートル走を計ることもないお年頃なのだからいらないんだよね。万が一タイム計る機会があるのならその時ぐらいはストップウォッチを買うことにするよ。

 

ふと気付いたのだが

 

ひょっとして腕時計ってスマホを目指そうとしてるの??

 

スマホにだって言えることだけど、もはや電話として使うことよりも他事に多用しちゃってるんだよね。

朝の目覚ましから始まり気分転換に音楽鳴らし~の、ブログ観~の書き~の。新聞代わりにニュース観~のYouTubeで動画観~の。

どんどんとアレやコレやとこの小さなモンスターフォンは世の中を便利にさせてくれている。話し掛ければ答えてくれるなんとも言えない寂しささえも感じる時代となっている。

その内AI機能も本格化となり、スマホに命令されながら『はい すみません↓↓』と謝りながら生活する未来が近いのかもしれない。

 

このスマホのような数奇な運命を腕時計も辿ってしまうのだろうか。

 

腕時計さんよ。

たとえ時代の進化に狂いがあったとしても、正確に時を刻むことだけは忘れないでいてもらいたいものだ。

 

 


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