『IWABLO』

どんっ!と構える岩のように

己の指先に絶望を‥

辺りはすっかり暗くなった午後7時。

仕事帰りに食材を買いに行くことにした。

いつもレジ袋削減エコ活動に賛同している私なのだが、この日はマイバッグを忘れたのでレジ袋を貰うことにした。

お会計が終わり、カゴからレジ袋へ購入した物を入れようとしたときだった。

 

「・・・・・・・・・」

 

袋が広がらないのである。

♪カサカサっカサカサっ♪と親指と人差し指は幾度となく空振りし続ける。

あれだ。加齢によるカサツキが原因だ。

このご時世スーパーでよく見かけた濡れ雑巾も置いてはいない。これは困ったぞ。

そうこうしているうちに私の後ろでレジ待ちしていた親子は会計を済ませて袋詰めを始めようとしている。

きっと「あの人何やってんの?」って思っているに違いない。

私はただ袋を開きたいだけなんだけどね。

さすがに1分以上苦戦していると嫌気が差してきた。

己の指先に‥

そこで最終奥義を発動することにした。

マスクを少しずらして指先ペロッ♪

これで何とか修羅場を切り抜けることが出来た。

次回からはマイバッグ忘れないようにしよぉ

 


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