仕事が納まった。
職場で一升瓶をいただいたのだが車から降ろすときに手を滑らして落下させてしまった。
玄関に入ったところでポタポタと滴る雫と豊潤な香りでやっと事の重大さに気づく。
箱を開けるともはや凶器と化した酒瓶と残り酒が虚しさを彷彿とさせてくれた。
相変わらず良いことがなかったこの2022年。
終わりぐらいは気分よく祝杯といきたかったがそれも叶わなかった。過ぎたことはどうしようもない。
だが体だけは元気な1年であった。
適当なご飯で生きているのだからそれもいつ崩れるやら。
矯正も始めたし出会いにも積極的に動いたが結果はついてこなかった。矯正も思ったよりも変化していないので次の1年に期待したいところである。早く引っ込んだ歯が歯列に並んでほしいものだ。
これから起こる不運をひと足先に一升瓶が身代わりとなってくれたと思うようにしよう。
増税、値上げ、終わりのない戦争。未来に期待なんてこれっぽっちも抱けやしない世の中。
また年齢を重ねてしまい衰えばかり感じるようになってしまったではないか。
心の内は窮屈で苦しいまま。
打開するために努力はしているし新しいことにも挑戦するつもりだ。何かひとつだけでも芽が出てくれると日々が充実するし人生がより楽しく感じるはずなんだろうな。
あっという間の1年がまた始まるよ。
どうか悲劇の少ない歓喜の世界であってくれ