相変わらずどこか冴えない日々…
1日中考えごとばかりで、やることなすこと上手くいかない日々を送っているお~ふぁくとりーです。
皆さんこんばんは。そしてこんにちは。
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皆さんには大事な宝物がありますか?
思い出の物だったり、忘れられない日々など… 自分にとって無くてはならないものですね。
僕はあります。その宝物は普段は押し入れの奥で眠っているのですが、人生で行き詰まりそうになった時には宝物の力を借りるようにしています。
今回、僕自身冴えない日々が続いていたこともあり久しぶりにその宝物の存在を思い出しました。
10年振りぐらいですかね… どこにしまったのかも忘れてしまっていました。
僕の宝物はこのカセットテープです。
今ではすっかり使われなくなってなってしまいましたが、一昔前は歌やラジオを録音したりと頻繁に使われていましたね。
録音時間に限りがあったり、曲を上書きしたりと今では考えられない程苦労して録音していましたね。懐かしいです。
このカセットテープを大事にしているのにはワケがありまして、その思い出のエピソードは今から25年程前に遡ります。
当時は小学校一年生で、担任の先生が
先生「みんなでいつも歌っている、野に咲く花のようにを合唱しましょう」と言いました。
当時、画家山下清さんを題材にした裸の大将というドラマが放送されていたのですが、そのドラマの主題歌で使われていたのが野に咲く花のようにという歌でした。
先生「せっかくなのでみんなの歌声をカセットテープに録音するのと、学校生活1年間で心に残ったことも録音しましょう。」
とのことでした。
録音中は、友達とふざけあったりしてとても楽しかった記憶があります。
先生「この録音したカセットテープは、みんなが6年生になって卒業する時にプレゼントするね。」
5年後のお楽しみということで、クラスの仲間みんなでワイワイしてましたね。
ただ、先生はちゃんと約束を守ってくれるのかな? 卒業する前に先生が辞めちゃうことなんてないよね?とか、みんなが不安を抱いたまま卒業まで過ごしていたかと思います。
僕の通った小学校は田舎なので人数が少なく各学年1クラスがあたりまえでして、クラス替えもなく6年間同じ仲間で過ごしました。
高学年になっても、先生との約束を忘れることもなく卒業の日を迎えました。
先生は転校することもなく、一緒に卒業の日を迎えてくれました。
先生はもちろん約束を守ってくれました。
あの日のカセットテープを全員にプレゼントしてくれました。
家に帰ってくるなりすぐに聞いた覚えがあります。 カセットにはメッセージも添えられていました。
卒業後の人生での健闘を祈ってのメッセージでしょうか。卒業してすぐにこのメッセージを見た時はなんとも思わなかったのだが、今見ていたらグッと込み上げてくるのはなぜだろう。
久しぶりに埃にまみれたカセットデッキを出してきました。 この大事なカセットテープがある以上、捨てるに捨てられないのです。
電源を入れたら、青く光ったので壊れてはなさそうだ。 ガシャン!ガシャンとカセットテープ特有の音がする。
懐かしいみんなの声がするぞ…
野に咲く花のように風に吹かれて
野に咲く花のように人を爽やかにして
そんな風にぼく達も
いきてゆけたらすばらしい
時には暗い人生も
トンネルぬければ夏の海
そんな時こそ野の花の
けなげな心を知るのです♪
元気いっぱいすぎるぐらいで楽しく歌うみんなの声…
声の大きさや音程なんて気にせず、一生懸命歌う健気さ…
そして所々に割って入る笑い声…
それとシンプルながらも素晴らしい歌詞。
すべてが心に染み入ってきました。
1年間で心に残っていることはなわとびの検定を受けたことだそうだが、ハキハキとしない喋り方と、どこか照れながら喋る仕草は今と何1つ変わっていないな…
人間、そうそう変われるものではないんだ。
懐かしの学舎のスケッチ…
大きな夢を抱いてがむしゃらに遊んだあの日に1日でもいいから戻りたいものだ。
大人になんてなるもんじゃないな…
小学校の頃は大人になったらもう少し楽しいもんだと思っていたのだが……
こんなはずではなかった。
自然と涙が溢れてくる…
みそじにもなって久しぶりに泣いてしまったよ。
こんな日もあっていいではないか。
涙でリセットしてまた奮闘するとしよう。
これからもずっとずっと大切な宝物だ…