『IWABLO』

どんっ!と構える岩のように

エアロソリチュードというマシンの思い出。


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こんにちは。気持ちの良い天気ですね。

そこまで暑くはなくて風がスッと通ってて。 気分上々です(^^)

 

今日は僕が小学生だった頃の話をしようと思います。あれは小学5年生だったっけな…

その出来事はしばらく忘れていたことなんですが、最近ふと思い出してしまいそれから頭から離れなくなってしまった出来事でした。

 

ある日、小学校からの帰り道でのこと…

同じ通学班の1つ上のNくんが

「今日一緒に遊ばない?」

と誘ってきました。(ここからは"なーくん"と呼ぶことにします。)

なーくんとは別にそこまで仲が良かったわけでもなかったのですが、その日は他に用事がなかったのでしぶしぶ遊ぶことにしました。

 

なーくん 「遊びに行っていい?ミニ四駆やろうよぉ!」

 

当時は第一次ミニ四駆ブームが過ぎ去った頃だったのですがまだまだ僕らの中ではブームは過ぎ去っておらず、マシンを改造してはコースで走らせてスピードを競うことに夢中になっていました。わが家には父が買ってくれた少し大きめのコースがあったため、たまにみんなで集まって遊ぶこともありました。

 

家に帰るなり、狭い子ども部屋をめいっぱい使ってコースを組み立てていました。

「ピンポ~ン♪」「おじゃましまーす」

なーくんが自慢の愛車を引っ提げてやってきました。

なーくん「よし!さっそく走らせてみるぞ♪」

 

※シャァァァ~~~~  (;´∀`)

鈍そうな音だよ・・・

なーくんのマシンをよく見てみるとほとんど改造してある様子はなく、買ったマシンをただ組み立てただけのように見える・・・

 

僕 (何しにミニ四駆やろうって誘ったんや??めっちゃ遅いやんw)

お小遣いやお年玉を費やして改造に力を入れていた僕のマシンとは競争になるはずもなく、ただの走行会となってしまいましたが、なーくんは楽しそうに遊んでいました。

夕方になり、そろそろ帰らないと暗くなってしまう時間となりました。

なーくん「まぁーそろそろ帰るわー」

 「ありがとなぁー」

 

なんだったんだ。どうせなら速いマシンと勝負したかったなぁ…

そう思いながら、部屋いっぱいに広げていたコースを1人で片付けていたのでした。

 

それから2、3日過ぎた日のこと・・・

 

僕「あれ?そういえば部屋の入り口付近に置いていたミニ四駆ってどこいったっけな…?」

 
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ミニ四駆アタッシュケースやら机の引き出しやらタンスの引き出しやら押し入れやらその他もろもろを、とにかくひたすら探してみる・・・

 

やっぱないぃーーーー!!

なくなったぁーーーー!!!!

 

少し前まであったはずのミニ四駆がどこかへと消えてしまったのです。狭い子ども部屋ですので、探す範囲も限られます。

信じられないのと驚きで呆然としていました。

 

しばらくして、ふと思ったことがありました。

 

(そういえば少し前になーくんと遊んだよな・・・  ひょっとしてなーくんが持っていったんじゃないのか…)

 人を疑うのは良くないのだけれど、どう考えても部屋から無くなるなんて考えられないんだよな。

しかしまだ1つ疑問がありました。

無くなったミニ四駆は1台だけではなくて

2台!!

だったのです。なーくんはかばんを持ってきていなかったと思うし、玄関を出て行く時も自分のマシンしか手に持っていなかった気がするんだよなぁ。

疑問は深まるばかり…

結局見つからないまま時だけが過ぎて、その出来事を忘れようとしていました。

その無くなってしまったミニ四駆の名前は

 

エアロソリチュードネオバーニングサンというFMシャーシマシンでした。

 


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FM(フロントモーター)というのはミニ四駆を動かすモーターを前部に配置したマシンです。今でこそ、それなりにマシンの種類が増えていますが、当時は全部で3種類しかないとても珍しいマシンでした。その内の2台が無くなってしまったのです。

その後、ネオバーニングサンはどうしても欲しくなったために買い直しました。

 

まだこの悲しい話には続きがあります。

ミニ四駆が無くなってしまった日から1年以上経った時のことです。

いつものように、家の近くの公園へと歩いていました。公園からすぐ近くにある、なーくんの家はいつも通り道なので横を歩いて通り過ぎていくんです。

その日は、庭でなーくんが兄弟達と遊んでいたんです。そこで目にしてしまったんです…

なーくんがミニ四駆を自慢気に兄弟達に見せびらかしていたんです。

その手にあったのが、なんと

 

なーくんの手によって改造されてしまい、姿を変えてしまったあの2台!!!

だったんです。

そこで確信しました。

 

「あっ…  やっぱりそうだったんだね」 と。

 

無くなってしまってすぐの時は、自分がちゃんと手元に置いておけばよかったんだ  とすごく悔やんでいたのですが、1年以上という時が経ってしまっていたので"もういいや"という心境だったのだと思います。

その光景を目にしても、怒りや取り返そうという気にはなりませんでした。

その出来事によって悔やんでいるのは僕だけでなく、なーくんだってきっと心のどこかには残っているものだと思います。悪いことしてしまったんだなと、今も忘れられずにいるのかもしれません。

でもやっぱり勝手に持っていっちゃダメだよね。

 

そんな昔のことを最近ふと思い出しました。そして考えたことは、

 

エアロソリチュードが恋しいなぁ・・・とても。

ネオバーニングサンは買い替えたので、特に思うことはなかったのですが、エアロソリチュードはあれから目にすることなく過ごしてきましたので、とても気になる存在でした。

しかも、そのエアロソリチュードはクリスマスプレゼントで父にもらった改造パーツを盛りだくさんに使ったフルチューンマシンでしたので、当時もとても気に入っていたのでした。

 

で、結局のところ…

 


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買っちゃいました!

現在は製造されていないようでして、めっちゃ高かったですよ。

当時は一箱500円以内だったので約10倍の5000円しました(^^;

少しでも安く買おうとオークションで買ったのですが、それでもびっくりの値段で流通しているみたいですね。

 


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懐かしいなあ~っと箱を眺めていましたら、改造例が書いてありました。ほんと当時は図のように改造してたなぁーと自然と微笑んでおりました。

 

そして、

久しぶりにエアロソリチュードとご対面・・・

 


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組み立ててみました。

 

もう離さないぞ。

ずっと大事にしていこう。

 

お金はかかってしまいましたが、無意識に心に引っ掛かっていた思い出がふっと消えた日となりました。

この思いを晴らすためにかけた5000円。

 

高かったのか?それとも安かったのか…

 

どちらにせよ、心に輝きつづける1台となったのは間違いありませんね。

 

エアロソリチュードというマシンには忘れられないエピソードがありました。

でも、もう思い返すこともなくなるでしょうね。

失ったなら、取り戻せばいい。

今では、懐かしい思い出のひとつですね。

 

お読みいただきありがとうございました。

では また。