先日、両親に
「名古屋に行かないか?」と誘われたので家族で行ってきました。お目当ては駅近くにオープンしたディズニーショップということで子供たちも楽しみにしながら電車に揺られて名古屋へと向かいました。
お盆休み初日ということもあり、朝から満員電車でして気分はとてもブルーでした。
そう僕は人混みが好きではありません。
皆平等にお金を払って電車に乗っているのに何故どこの誰かもわからない方々と面と向かって目を反らしあっているのか意味がわかりません。若い女の子なんて近くにいたら特に気まずいし、出来るだけ近付かないようにと思いますしそんな気遣いもあり、落ち着かないんですよね。
それでも名古屋に電車に乗って行く機会もそうそうないし、せっかく両親が誘ってくれたので我慢しながらなんとか名古屋へと到着したのでした。
みんな急ぎ足でどこへ行くのだろうか…
電車の中も人だらけでしたが、駅の中はそんなもんじゃない…それこそ滝のようにあちこちから溢れ出ているようでした。
ココジャパン?
あらゆる国の方々もその流れに飲まれていました。待ち合わせの時計台はオリンピックの開会式のような異文化コミュニケーションには最適な場へと姿を変えているような光景でした。
少し早めに駅へと着いたので、周辺で昼食と買い物をすることにしました。
近くに新しく作られたゲートタワーへと足を運びました。ま~ここも凄い人だらけ。
高級志向なのかどの飲食店も値が張りそうな所ばかり… それでも並ぶ人の列…
「来るところ間違えたね」と来た道を戻っていきました。
せっかく来たからと買い物も済ませます。
お店の規模もワンフロアー全部だったりして品数は豊富です。が自分の見たいゾーンがどこにあるのかを探すことに時間がかかってしまいます。移動するのにもまた人をかわして進むしかありません。
こうなってくると何をしに労力を使っているのかわからなくなります。
別にここまで栄えていなくても、普通に欲しいものを手に入れることができる田舎のデパートで十分ではないのか?とさえ思ってしまう。
単に欲に踊らされているだけで、ここでしか買えないわけではないということを忘れてしまっていたのです。
ゲートタワーを出て、結局は近くのドトールにて休憩しました。
都会には人が多いということもあり、色んな場面に遭遇します。ドトールを出てコンビニで買ったお菓子を食べようと駅の階段を上がり、日陰となっている場所で休憩をしていました。
一人の若い女の子が柵の近くで休憩をしていました。特に気にすることもなく休憩をしていたのですが、近くに居た外国人の方が指をさして何やら話をしています…
「何を話しているのだろ?」
ふと視線の先が気になり振り返ってみると、先ほどの女の子が少し高い位置にいることがすぐにわかりました。
どうやら柵を越えて飛び降りようとしているようです。
いち早く事態に気付いた他の女の子が、説得していました。泣きながら踏みとどまったようで僕は遠くから見守っていただけでした。
自分が1番に気付いたのならどうしていただろうか… 止めるように行動することは出来ても説得することが出来たのだろうか…
それにしても飛び降りようとした女の子はこの先大丈夫なのかな?
止めてくれる人がいる、心配してくれる人がいる、悲しむ人がいるということに気付くだろうか。
何の面識もない人が止めてくれたのだ。どうか声をかけた彼女の勇気をムダにすることはやめてほしいです。
自殺はダメですよ。
思いもよらない場面へと遭遇しましたが、待ち合わせの時間となったので時計台へと向かいました。
都会には色んな人が集まってきます。
やたらと大きい独り言を当たり前のように話しながら歩く人、意味のわからない奇声を発する人、豚とフクロウを散歩させている人、メイドの格好をした人。
田舎に居るだけでは見ることが出来ない場面の数々。
栄えてはいるが良いことなのか悪いことなのか…
刺激の強い1日となりました。
両親との待ち合わせの後にお目当てのディズニーショップにて、また人の波にもまれ、向かいのジブリショップではトトロにももまれ、帰りの電車へと乗り込みました。
地方へと帰る車内は行きの活気具合が嘘のような落ち着きのある車内でした。
時間に追われて乗った車両は普通列車の各駅停車でしたが、何の問題もありません。
人混みや時間から解放されただけで、いつものような平常心を取り戻せたのですから。
僕には都会暮らしなんて向いていないようですね…
人混みはどうも苦手です……