はい。またしてもタイトルだけで9割方の内容がわかっちゃうよシリーズです。前回よりも文字数記録を更新しました!!やりました!
タイトルだけでも読んでいただけたならお腹いっぱいです。ではまた(←おーい待てぇーい、まだ1割残ってるぞー)
もうウン十年も昔の話です。
たしか幼稚園の年長か小学一年ぐらいの時だったと思います。まだかわいいお顔してた頃です。
僕は団地で育ったのですが、すぐ隣の地区は昔からの世帯の方が多く住んでいるというごく普通な環境で育ちました。
その隣地区にある一軒の酒屋さんは他にお店がないこともあり地元では有名なお店でした。
何が有名なのかと言いますと
賞味期限切れが多発している
ことで有名なのでした。
お菓子はおろかパン類までもが期限を守られていないという噂が子どもたちに知れ渡りまして、それはそれは恐れられる存在となっていました。
お店を営んでいるのは還暦世代のご夫婦でした。
ご主人の見た目は大黒様のような優しさ溢れるかんじの方で、奥さんの方はダルマみたいなギョロっとした目で怖そうなかんじでした。ちょうど2人を足して2で割ると程好いバランスになるかと思われます。
そうです。ダルマ奥さんがちょっと怖いのもネックだったんです。同級生Aくんの証言によりますと
A『早く買わなかったから怒られた』
とか
A『アイスの冷蔵庫を早く閉めなかったから怒られた』
とか、今の時代には珍しいほどによその子に怒るそうなのです。あぁ怖いコワイ。
でも悪い噂ばかりを聞いているだけで実際には店内へと入ったことがなかったので
ボク『ちょっと行ってみたい・・・』
という衝動に駆られることに。
ある日、お店の中に入ったことがある兄が一緒に行こうか?という話になりまして歩いてお店まで行くことにしました。
家からは子どもの足で10分ほどの距離です。
お店に到着しました。さっそく突入してみることに…
・・・グゥタァン!ガグゥラァ~ン♪
いきなりの自動ドアの開き具合が悪いという先制攻撃にひるんでいると、間髪入れずにダルマ奥さんの登場となりました~♪
店内はノーミュージックノーライフでして薄暗い照明がお化け屋敷的なムードを醸していました。実にムーディーな異空間です。
そしてレジからは一挙手一投足を見逃さないギョロ目。幼かろうが容赦なしのギョロ目。とても買い物しづらい空気であることに幼いながらも気付きました。お客様満足度0といったところです。
通称レジ前広場と言われるゾーンには子どもたちを魅了するお菓子ゾーンがあり、その裏のダークネスゾーンには酒屋さんですのでお酒が置いてあるようでした。
やたらとうるさい自動ドアが開いて、お菓子ゾーンへと向かう花道には子どもたちを惑わす魅惑のトリックゾーンがありました。
そうです。大当たり入りが目を引くガチャガチャマシーンです。
いきなりのグゥタァンガグゥラァぁ~ンとギョロ目の威圧感に翻弄されてしまい、何を血迷ったのかガチャガチャをやってみることに。
兄『大当たり出るかなぁ?』
横の隙間から覗き込み、大当たりらしきカプセルがあるのを確認した模様。
ガチャっガチャっ♪…
ガグゥ!!!!!
・・・・・
兄、ボク(やってもうた…)
あろうことかガチャガチャを詰まらせてしまいました。
こんな空気と威圧感の中
『すみまちぇん がちゃがちゃがちゅまっちゃいまちた』
なんて言えるわけがないじゃないですか!!
ましてや怖いと噂のレジの番人なんですよ!
あなたなら言えますか?ワタシにはとてもとても言えません。
もうどうしていいやら。
二人して困った顔してレジの方をちらちらと見ていたら、ダルマさんが気付いてくれたようです。
怒られるかな?とちょっぴり覚悟していたのですが、お金が詰まって取れなくなったようだったので上の蓋を開けてカプセルを一つ兄の手に渡してくれました。
その後、お菓子を何個か買って何一つ怒られることなく家へと帰ったのでした。
現場からは以上となります。
記事を書いていて思い出したことがありますので、もう少しだけ続きを。
家へと帰ってきて、兄がカプセルの中身を見せてくれました。
おおぉ!大当たりのやつじゃん!!
怖いなんてただの噂だけで、優しいダルマさんじゃないですか。あえて大当たりを選んでくれたのか、たまたま掴んだ大当たりを渡してくれのかは定かではありませんが。
ただね、賞味期限問題は間違いない事実だったと思ってます。本業は酒屋さんですし、お客さん入ってるところ見たことありませんでしたから。田舎の世帯が少ない地域のお店ですから少々のことは当たり前なのかもしれませんね。
皆さんの幼少期に通っていた駄菓子屋さんはどんな風でしたか。
お化け屋敷?それとも夢ランド??
それではまた。