『IWABLO』

どんっ!と構える岩のように

仕事中に急にお腹が痛くなっちゃってTOILETに駆け込もうとした時に次々と起こるハプニングの連続に思わず目がイッちゃってるorイッちゃってた?ときの話


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まず、始めに

 

※お食事中の方は気分を害すおそれがございますので十分にご注意を。

 

 

これはタイトルでほぼお分かりと思われますが、ワタシの身に本当に起こったとある日のことである。

ワタシはいつものように作業をこなしておりました。すると、仕事中にも関わらず急にお腹の辺りに異変を感じたのです。年に2,3回あるかないかのなかなかの痛みのやつです。

 

『こ、これは… …  アカンやつや!!』

 

こんな緊急事態に陷ってしまったとき、あなたならどう対処するのでしょうか。すぐに駆け込みますか?それとも仕事のキリがつくまでガマンしますか?

ワタシの場合は普段から職務が多忙な為、極力ガマンをするタイプなのだがこの日の下し方はすぐさま『アカンっ!!』と断定できるほどのレベルに達っしていた。

 

デッドゾーン。SOS 。オーバーヒート。

つまり ヘルプミーである。

 

しかも、油断するとちょろりと出てしまうんじゃないかぐらいだった。

こんにちは~赤ちゃん~♪なんて雰囲気ではない。こんにちわしてはまずいのである。

ふと脳裏に最悪の事態がよぎった。大の大人が文字通り“大”をお漏らししてしまうという酷なシナリオである。家ならまだしも社会の真っ只中にいる中堅社会人がである。

そしてお漏らししてしまったことにより、様々な余波も考えられる。ここは何としても固く門を閉ざすべきなのである。通行手形を見せられても通してやんないよ ぐらいの意志を持つべきときだ。日本代表の影でぜったいに負けられない戦いがここにもあったのだ。

いや、負けたらこのまま笑い者にされてしまうだろう。毎年のように忘年会で『あの異臭騒ぎって結局なんだったんだ?うぷぷぅ~』と掘り返されるのが目に見えているから1ミリたりとも負けてられないのだ。それか

『今年はとびっきりウンがついてたな!』とサブいギャグを被せてくる可能性も否定できない。

それだけは何としても避けなければいけない。。

ところが、あまりの腹の痛さに前かがみのまま身動きが取れなくなってしまった。絶体絶命である。動くことができない=ゲームセット。ワタシは襲いかかってくるライオンから逃げることが出来ない小動物と同じ。万事休す。次第に襲いかかってきた糞意に翻弄されはじめた。

思わず目を閉じる…  現実から目を背けたかったのだろう。

 

瞼の裏に広がる暗黒の世界。一方、下界では溢れ出しそうな感情を黄門さまの紋所が『目に入らぬか!』で必死に食い止めている。

もはや意味もわからない…

暴発するのも時間の問題…

 

諦めかけた、その時であった。

暗黒の世界に一筋の光が差し込んだ。

幸いなことに目と鼻の先にtoiletがある!

天は我を見捨てなかったのである。不幸中の幸いとはまさしくこの事なのだろう。

 

『まだ お前さんが笑い者になる番ではない』と天の神が言っているかのようだった。

すかさずtoiletに駆け込もうとする…

 

 

『清掃中。』

 

 

 

いやいやいやいやあぁー  待っておくんなましー   わかるよ~わかるよぉ~  清掃のおっちゃん!!  あなたもそれが仕事なのだから間違ってわいないんだけれどもーーー 要はタイミングだよね タ・イ・ミ・ン・グ!!!!

絶妙だよね このタイミング。

一触即発、絶体絶命、顔面蒼白な男が一縷の望みで若干微笑みながら駆け込み乗車しようとしたにも関わらずアナタはお掃除するとですか?

一人の運命を変えるかもしれない運命の一戦なのに、あなたはひたすらにピカピカと磨こうとするのですか??

さすがに清掃中の看板を跳ね除けて

『すいませ~ん 清掃中で申し訳ないのですが少しだけ使用してもいいですか?お腹痛くなっちゃってね♪てへぺろ~』って言えるほどハートは強くないので、震えながら来た道を戻ることに。

ふと気付いた。咄嗟に猛ダッシュしたせいか糞意はピークを免れたようで、少しの余裕が感じられるほどまで回復していた。

冷静に次のポイントを探ることに。。。

 

この工場で近くにある残りのTOILETポイントは あと“2つ”。

そのうちの1つは広々とした誰もが足を運ぶ大衆TOILET。まさしく工場のオアシス兼ユートピアである。和式、洋式の選択さえも与える余裕さなのだ。器数が多いゆえ、着席できる可能性はかなり高いので、必然とこちらを選択することに。

猛ダッシュしたお陰で若干の余裕ができたのだが、油断は禁物。この危機的状況のときって頭で考えてると余計したくなる症候群じゃないですか?あれって不思議ですよね。だからね、無理矢理『あれ?昨日の晩めしってなんだったっけな~ ははっ』とか考えたり考えなかったりしてごまかすがやっぱりムリだったようで急ぐことに。

見るからに不審な早歩きした中年がオアシスに到着。いつもはゆっくりと『コンっ♪コンっ♪』と入り口のドアをノックするが、このときばかりは『コンコンコンっ!!』と超速連打して突入。目に飛び込んできたのは

 

 

『まさかの満席御礼!(°Д°)』

 

 

う…嘘だろぉ~?!勤務時間中だぞぉ?みんなぁ~。連れ◯ンかな?ワタシの思考ではあり得ない光景なんですけどー 同じく緊急事態の方が2人も居たなんて!同じ工場で3人もの♂が時を同じくして同じTOILETに集うなんて考えられます?これは紀元前…いや宇宙の誕生的確率に匹敵すると思われます。

信じられない体験アンビリーバボー。あなたの身に起こるのは今なのかもしれません。はい。起こりやした。

 

 

『ゴン!ゴン!』

泣く泣くオアシスを去ることに。。。

 

既にリミット越えを果たし、感覚もマヒしてきたワタシは最後のポイントへと向かうことに。普段から頻繁に使用しているポイントです。行きつけです。ここがダメなら諦めよう。いっそ潔く噴射してしまおう。中途半端ではなく思いきりしてまおう。

 

『神様、仏様、稲尾様。我に最後のチャンスをお与えください・・・ ゴンっゴン♪』

 

 

現場からは以上です。(汚いので以下省略)

最後のチャンスを見事手にし、事なきを得たのは言うまでもない… … …

 

この経験から得たこと、それは

人間はホントにヤバいときには目が逝ってしまうことです。悲劇の瞬間のワタシは瞼をかっ開き、凄まじい形相をしていたと思われます。まるでケガをしながらも土俵に上がり『痛みに耐えてがんばった!感動した!』と言われたときの貴◯花のように。

こんな経験は人生において必要ありませんね。TOILETはお早めに・・・

 

※この話はノンフィクションです。