これは ある日の壮絶なストーリーである。
当時、ワタシは社会人1年目…もしくは2年目のこと。ここジャパンという国は時間に厳しい国で知られているのは言うまでもないだろう。電車やバスも何事もなければ時間通りに運行するのが当たり前のように思っている方もいるかもしれないぐらいだ。
仕事についても同じことが言える。
最近ではフレックス制度などにより時間内で自由に働ける会社もあるのだがほとんどの場合、就業時間が決められている。
これにより平凡な日常が作られ規則正しい生活を送れることになるのだが、時として人は過ちを犯してしまうのである。そう
NEBOU 。。。
である。その原因は目覚ましが鳴らなかったとか夜を更かし過ぎたとか気付いたらこうなってたとか色々と考えられるのだが、つまり どれも言い訳なのだ。起きなきゃいけない時間を寝過ごしただけなのである。
当時のワタシは まだ肌の水弾きが良かったと思われる20歳。午前0時もなんのその、下手したら2時ぐらいまで起きていたこともあった。それでも若さのみでカバー出来ていた今となっては羨ましい頃である。
会社の始業時間が午前8時からなので7時に起床し、30分で家を出る。そして10分ほどで会社に到着するのがお決まりとなっていました。
そして、その日はやってきた。。。
『ガチャっ!ギィーー!!』
部屋の扉が急に開いたのである。かなり慌ただしく開いたのである。ワタシはかなり驚いた… そこには無言に立ち尽くす兄がいたからだ。普段は会話はもちろん顔を合わすことすらないほどの仲の兄がそこにいるのだ。
朝1番 目を開けた光景は衝撃的だった。
『あ た~らし~い 朝がきたぁ~♪』なんて清々しいものでは到底ない。希望の朝なんてそこには微塵もない。
まだ目覚めてすぐで頭がふわふわしていたのだが、兄が慌ててる様子だけは感じ取ることが出来た。
『うん?兄貴なんの用だろ・・・』
無意識に時計を見てみる。
ハっ!やべぇ!あと10分で仕事はじまっちゃう!!!!
そう、兄は起こしに来てくれたのでした。
普段顔を合わさない兄がいたこともかなり衝撃だったが あと10分で仕事というこの状況も衝撃過ぎでもう急性パニック症候群状態に陥りそうだったがとにかく飛び起きました。
普段約10分で通勤しているが時計を見たのが7時50分。飛び起きた頃にはもう10分もなかったことになる。普通に考えて絶望的である。
ひょっとしたら間に合うかも…
てか 間に合わそう!!
史上稀にみるどーでもよい挑戦の火蓋がここに切って落とされた。
とにかく服を脱ぎ捨てて作業シャツに着替える!こういう時に限ってシャツのボタンが手間掛かりやがる!いっそ『ボタンせずにワイルドにいこうかな?』なんて考えてる余裕はない!下のズボンは自由なんでいつもジーパン!『んだよ ジーパンって伸縮性がないから穿きにくいじゃんかよ~ とくに太ももとお尻~~』なんて言ってる暇はない!着替え終わったら、あとは帽子とケータイ 財布 カギを持ったら家を出るだけ!黒のボロシェに乗り込むのさ♪
こうして、会社へと出発しました。
いつもの道をちょいブンブンと走る。家から会社までにある信号は4機。信号に止まらなければ5分で着いた事例が過去にあった。
そうです。間に合うかどうかは全て信号次第でした。
『うん?今日はツイてる!青信号続きやん!』
どうやら神様は味方してくれてるようでした。スイスイと進むいつもの道。
ふと、ワタシは気付いた。
『駐車場からタイムカードまで行くだけでも3分ぐらい掛かっちゃうんじゃないの?』
ということに。でも諦めるワケにはいかなかった。気まずいながらも起こしてくれた兄への恩もあったからだ。
結局、信号には1つだけ引っかかっただけでした。少々ワイルドスピードになってしまった感が否めないが無事に駐車場に到着。いつものように行儀良くバック駐車している場合ではないので、空いてるところに前から突っ込む。あとは一刻も早くタイムカードを通すだけ!
とにかく走れ!走れ!走れー!!
気分はウサインボルトで!いや 当時はモーリスグリーン!いや カールルイス?ベンジョンソン??まあいいやマラソンの谷口選手にしておこうか!コケちゃいましたよ~はご勘弁で!!
バトンの代わりにカギを握りしめてひた走る。
『すぅ~ ピッ♪』
タイムカード7時59分。
キタ━(゚∀゚)━!
ギリギリ間に合ったのでした。ロッカーにカギを置き、作業場へと向かう。
『キーンコーンカーンコーン♪』
始業開始!…でもまだ目が覚めてないよ…
始業 開始 出来なくないっ?!
どーでもよい挑戦の話 おわり。
今振り返ってみると、慌てて出勤することはよろしくないなと思う。朝は時間に追われて出勤する人も多いだろうし、交通事故を起こしたら何の意味もないし。とマジメに感想を書いちゃったりしてみるが、遅刻せずに出勤することが出来たのは始業開始10分前に目覚めることとなったから。
兄貴… サンキュっ……♪