『IWABLO』

どんっ!と構える岩のように

麺王や 強者どもが 湯気のあと

地方によって様々な文化が存在する。

私が中学生のときに美術の授業の一環で地方のテーマパーク内で写生をするという年1イベントがあった。

小学生で言う遠足に近いものである。遠足といえばお菓子を100円分持っていっていいとか学校により独自ルールが存在しがちだが、何と言っても

 

お弁当が楽しみだった方も多いはず。

わが家のお弁当事情は毎度パターンが同じであり、玉子焼きや手羽唐揚げやタコさんウインナーが納められていた。年に数回しかないお弁当持参行事だったのでパターンがわかっていても問題なし。それどころか働きながらお弁当を作ってくれた母親には感謝しかない。大人になってからは特に実感。

たまにだからこそ友達への見栄えを意識して豪勢に盛り込むお母さん方も多かったことでしょう。

 

写生大会当日。その日は普段から仲の良かった4人で行動することに。写生ポイントが決まり、集中するために少し離れて思い思いに風景を描き始めた。

ひたすら没頭していてどれくらいの時間が経ったのだろう。突如お昼のサイレンがこだました。

全生徒お待ちかねお昼タイムの幕開けである。

一旦その場を後にし、4人は近くまで集結した。

各々風呂敷に包んだお弁当と水筒を手にしていたのだがKくんだけが異様な気配を醸し出していた。一目瞭然であった。

 

 

 

 


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あ… ラ王や。

 

白いレジ袋から出てきたのはなんとお弁当ではなくラーメン。お弁当は必ずしも弁当と限らない。そしてセルフスタイル。母親が弁当作りをしなかった理由も気になったりしたが、それよりもある1つの重大な疑問が浮かび上がった。

 

お湯はどうするのか?

 

である。インスタントラーメンは味よりもお湯が大事と言っても過言ではない。なぜならお湯がないとラーメンが成立しないからである。

ラーメンをランチとして持参するのであるからして、対策はバッチリ。おもむろに取り出した大きめの水筒にはなんと湯が。お茶ではなく湯が。

 

だがしかし、ここまでしてきた話はウン10年も前のこと。真空保温界の絶対的エース

 

泣く子も黙るTHERMOS様

が存在していなかった時代だ。朝イチの熱湯は儚くも昼頃には適度なお湯になられていた。そこまではさすがのKくんといえども想定外だったことだろう。

 

『ちょっとぬるめだけど美味い。』

 

そう言い放つKくんをほのかな湯気だけが優しく包み込んでいた良き思い出であった。

 

あの頃のラ王、私も好きだったな。熱湯で生麺をほぐして待たずにすぐ食べられるタイプ。特に味噌味。ご飯で替え玉してスープも残さずごちそうさまが定番だったな。

 

 

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