『IWABLO』

どんっ!と構える岩のように

あのときめきをどこでなくしたのだろう

私が小学生だった頃のことだが、お正月はお年玉が貰えて年に一度の大蔵省気分に浸れる良い行事であった。

諭吉や稲造が財布を陣取りそっとその出番を待つ。

一般庶民のもとに生まれた平凡小学生にとってはすんげぇことなのである。財布を開けたら諭吉がコンニチワワなのだから。

当時は空前のファミリーコンピューターブーム真っ盛り。当然私の脳内メーカーはほぼファミコンであった(残りはお菓子)

たくさんのメーカーから様々なジャンルのソフトが販売されていたのだが、私たち(兄弟や友達)を虜にさせていたシリーズがあった。

くにおくんである。

 

テクノスジャパンから発売されていたやたら正義感の強い不良少年くにおがケンカやらスポーツやら友情やらとハチャメチャに暴れるのが楽しくて仕方なかった。

お正月はファミコンショップで『くにおくんないかな』と順番に探すのもわくわくるんるんして楽しかった。

当時は今みたいな検索能力に乏しい時代であり、名前がぱっと浮かばないのだが朝にテレビ放送されていた江戸屋小猫さん司会のゲーム番組で新作情報を得たりしていた。知らないからこそ見つけたときの嬉しさも大きかったのかもしれない。

ファミコンといえばくにおくんを思い出す方もいるのではないかと思う。基本パンチやキックで殴り合うゲームは現代のコンプライアンス的にいかがなものか?と思っちゃうが、きっとその自由性に魅了されていたのであろう。

 

子どもの頃にくにおくんで遊んでいた世代の方にはあまり知られていないのかもしれませんが、あのくにおくんシリーズは現在も開発されています。

テクノスジャパンの倒産により一度はゲームオーバーになったのですが、アークシステムワークスにより受け継がれています。当時の懐かしさやくにおくんシリーズを続けて欲しいという思いで何本か購入したことがありましたが、何かが違う。熱中出来ない。。

それでもあの頃のようなワクワクやトキメキを得たくて年末にダウンロードソフトを課金した。

やっぱり続かない。ファミコンのような2Dを残しつつグラフィックやボリュームが格段に進化しているのだが少しプレイしてお腹いっぱいになってしまう。

小学生の私に現在のくにおくんを与えたらすんげぇーーー熱中して宿題もせず親に叱られるまでひたすらプレイするのかもしれません。

結局変わってしまったのは純粋な心に尽きると思います。

 

大人になるって辛いね。

ときめきどこに置いてきたんだろ…

 


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